北アイルランド留学日記

2020年10月3日、コロナ禍のなかで渡航して、語学留学をした記録です。

ベルファストの残念なところ

 ベルファストはヨーロッパの中ではそこそこ大きい都市です。そのわりには物価も安く、レストランも探せば美味しいお店があるので、暮らしやすいと思います。私は関西出身ですが、その感覚で例えると、「岡山」くらいです。ダブリンは「広島」かな。わかりますか? 引っ越すとなると「ああ、いいところですよね」と言いますし、観光にも行く。でも、何か理由がなければ、転居先にはなかなか選ばない。そういう感じの街です。

 私は、ベルファストは街並みもきれいだし、治安もいいし、とても好きです。が、ひとつ、ここ2週間、ため息が出ることがあります。

「おしゃれなお店がない……」

 私はこっちに来て、服を買い足そうと思っていました。でも「小さくて気の利いた感じのいい服屋さん」はいまだに一軒も発見できていません。それどころか、試着したいと思う服に1着も出会えていないのです。いま、セール期間なのに!

 普段着のTシャツが欲しくて、ずっと探しているのですが、ZARAもGAPもH&Mもイマイチ*1ZARAの姉妹ブランドで、まだ日本には入ってきていない「ストラディバリウス」というお店が若者に人気みたいなので覗いてみると、Tシャツに「POSITIVE ATITUDE」と書いてありました。全部、大文字で。いいことだと思いますけどね、積極的姿勢は。結局、MANGO*2で千円くらいの「un jardin」と書いたTシャツか、TED BAKER*3のさして面白味もない7千円くらいのTシャツの二択でした。もちろん千円のTシャツを買いました。

 ああ、つまらない。レストランは閉まってしまったので、せめて買い物くらいはしたかったのですが、素敵なお店を探すのは至難の技のようです。「かわいいマグカップ」とか、もうどこでも売ってそうなものですら、M&Sで買うしかありませんでした。

 北アイルランドの人は、あんまり「おしゃれ」とか「かわいい」とかに興味がないのでしょうか。先週、そこそこいいホテルに行ったときに、みんなアウトドアウェアみたいな格好でしたし、レストランにもネルシャツで来ているおじさんがいたので、察してはいました……。よく言えば、飾らない、率直な人たちの暮らす地域なのでしょう。

 コロナ禍さえなければ、ロンドンでもパリでも飛行機に乗って遊びに行って、お買い物をして、観光して、一泊二日で帰ってこれるんですけどね。ロックダウンかかっていて、これだけ感染が広がっている最中、のんきな話ではありますが……でも、遊びに行きたいですねえ。

追記

 その後、素敵なお店を発見しました。

unagi-inu-2020.hatenablog.com

 

*1:こういう量販店も実は地域によってラインナップが違います

*2:ヨーロッパのギャル服。お手頃価格。

*3:若者向けブランド。セシルマクビーのようなテイスト。