マーロウ国立保護区 (Murlough National Nature Reserve)
ニューキャッスルとダンドラム村の間にある国立保護区でハイキングをしてきました。
ニューキャッスルから、アルスターバスで5分くらいです。バスは2時間に1本ほどで、バス代は2ポンドくらいです。
何の情報もなかったので、ニューキャッスルのバスセンターで、知らない女性に「ここに行きたいんだけど」と聞いてみると、「このバスだ」と教えてくれたんですが、横からおばあちゃんが出てきて「いや、違う。こっちのバスだ」と長々と説明してくれます(私には聞き取れない)。そして、「さあ、このバスだ、これに乗るんだ」とせっつかれたので、運転手に「あのぅ、国立保護区に行きたいんですけど」と言うと「違う、このバスじゃない、あっちのバス」と言われました。みんな顔を見合わせて「そうなの?」みたいな……総じて、みんな暖かくいい人たちです。(でも情報を信じてはいけない。しつこく「ここでいいのか?」と聞くのが大事)
大騒ぎしたので、みんながバス停で降りる時には教えてくれました。そして降りたら知らない場所に!ひやっと焦りましたが、バス停とは逆側に国立保護区がありました。
そして、トイレが閉まっています。自然に帰るしかない……コーヒーを売っているワゴンサービスの人に聞くと、COVID19のせいで、閉まってしまったそうです。
気を取り直してハイキング。整備されたウッドデッキの道を歩いていくと海岸に!
引き潮だったようで、浜辺に潮溜りができていました。この日は雲が多かったですが、そのおかげで次々と水面に影ができ、風景画変わっていくのでみていて飽きませんでした。
保護区のウェブサイトでダウンロードしておいた地図を頼りに、山を抜けていきます。わかりにくいので迷いやすいです。自信がない人は、海岸に行って帰ってくるだけでもいいかも。それだけなら特に装備もいらないし、気軽な散歩になります。
私はひとりぼっちの山道を行きました。この自然を独り占めできるのが、一人旅の最高の楽しみです。迷うので心細いですが、小さな閉じられた保護区なので、遭難することはないと思います。あと、アイルランドは熊がいないので安心。
山を抜けると向こう側の村が見えてきます。美しい。そして、私は延々と迷い、犬を連れたおじさんに道を聞いたところ、ダンドラム村に抜けることができると知り、そのルートに変更します。とても親切なおじさんで、ベルファストでタクシー運転手をしていたそう。
ダンドラムの村へ続く道。不安なので道行くひとに道を聞きますが、みんな親切に教えてくれます。いいところです。
ダンドラム村は湾に面しています。引き潮なのか、干潟なのか。ここも美しいウォーキングロードになっています。
ダンドラムの村のバス停で待っていると、さっきのタクシー運転手のおじさんに遭遇。「楽しんでな!」と言って、彼は車で笑顔で去って行きました。カフェでトイレを借りるためにお茶を頼んだのだけど、オーナーのおばさんも「今日は歩くのに最高の日よね」と話しかけてくれます。バスを待っていると、手を繋いだ高齢のご夫婦に「バス来ないの〜?」と聞かれたり……小さなコミュニティなので、みんな顔見知りの村なんでしょうね。
無事に帰りもアルスターバスに乗って、ベルファストへ戻ります。楽しい旅でした。