北アイルランド留学日記

2020年10月3日、コロナ禍のなかで渡航して、語学留学をした記録です。

Elms Village (Elms BT9)

 私は2週間しかElms Villageにはいなかったのですが、せっかくなので、この宿泊施設を紹介しようと思います。ここは、小規模なゲーティッドコミュニティになっていて、広大な敷地の中に何十もの同じ寮の施設が並んでいます。名前の通り「村」のようになっています。こんな道路から入っていきます。入り口には監視員がいて、寮生以外は入れません。

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 緑が豊かで、小鳥のさえずりがいつも聞こえています。リスもたくさんいて、朝はよく見かけました。朝日の中のElms Village。

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 敷地内には、小さなコンビニエンスストアがあって、生活用品やある程度の生鮮食品も買えます。ランドリーもあります。留学生と大学1年生、院生などが暮らしているようです。なにせ学生しかいないので、安心感はあります。若くて初めて海外に出る人は、こちらのほう気軽に暮らせるかもしれません。私はシャワー付きの部屋を借りていました。キッチンは共同ですが、大きな冷蔵庫や棚、湯沸かしポット、電子レンジなどはあり、一通りの生活はできるようになっています。

 語学学校までは歩いて15分くらいです。とても便利な場所にあります。なにより、クラスメイトもみんな同じElms Villageに住んでいるので、仲良く集団下校します。生活も学校も共にするので、すぐに友だちができます。孤立しない、というのがここの一番の利点だろうと思います。

 大きな問題は「寒い」ことです。古い建物なので、初日はしんしんと冷え込み、参りました。暖房も、朝7時から9時までと、夕方5時から夜10時までしか入りません。ただ、1週間もすると、建物全体が温まってきたのか、ずいぶんとマシになりました。レセプションにクレームが入ったのか、暖房も適宜入るようになりました。それでも、常に防寒用のフリースが必要なくらいは冷えます。

 また、トイレやシャワーの設備が古く故障しやすいです。私は2週間の間に、二度もトイレが詰まって修理を頼みました。シャワーはカーテンしかなく、水がびしょびしょになりますし、お湯も40度までしか上がりません。とにかく冷え込みます。寒さに弱い人は、注意したほうがいいと思います。

 それから、私はグラウンドフロア(日本で言う1階)だったので、虫がけっこう出ました。私はそんなに苦手なほうではないですが、こちらの虫はどうも警戒心に欠けます。私が寝ぼけてトイレに行くときにクモを踏んづけてしまい、それを片付けないといけなかったこともあります。害のない地味な虫がほとんどですが、苦手な方は上の階にしたほうが良いです。

 そして、ここの一番の問題は「共同生活」です。クィーンズ大学は、日本からの留学生はほとんどいません。なので、文化的には「合わせる側」になる可能性が高いです。もちろん、異文化の中で生活するのもいい体験だと思います。今は中国からの留学生が多いですし、思い切って「中国語を第二外国語として習得しよう」くらいの気持ちがあったほうが、楽しめるかもしれません。