北アイルランド留学日記

2020年10月3日、コロナ禍のなかで渡航して、語学留学をした記録です。

ライティングで褒められる

 オンライン授業は軌道に乗ってきました。まだ、Mはいろいろと疑問があるみたいだけど、私の方は「あとは課題さえこなせばなんとかなるでしょう」と楽観しています。担当のGも、正直、前からいるオンラインのみの学生たちが欠席や遅刻、課題の未提出が多く頭を抱えているらしく、「新しく入った君たちは、ちゃんと課題も出してるし心配しなくていいよ」とのこと。私とMは毎日始業時間5分前には入室している優等生ですしね。

 今日はGから「personal agencyでありなさい」というお説教(?)が学生全体に向けてありました。personal agencyとは心理学の用語で、目の前にある問題に対して解決手段を自ら考え、行動に移すことができるパーソナリティだそうです。「欠席してしまった」「課題がわからない」「課題が難しすぎる」「課題を出せなかった」などの問題があったときに、黙っていないで、自分からGに質問してどうすればいいのか聞いてほしいとのことです。何もしなければこのコースからは脱落するだろうが、もし相談すれば力にはなるとGは繰り返していました。私は黙って問題を抱え込む性格ではないので、そこは心配なくてよかったです。

 むしろ、「え、課題が遅れてもなんとかなるのか」と心の中で衝撃を受けていました。「1分遅れたら失格」みたいな世界に住んでいたので、勝手が違って戸惑います。

 そして、今日はライティングの課題をひとりずつ発表したのですが、私はGにすごく褒められました。「高度な単語を使って、ロジカルなライティングをしていて素晴らしい。IELTSなら、7.0か7.5のスコアが取れるでしょう」とベタ褒めしてくれました。私はふだんのライティングのスコアは5.5-6.0くらいなので、そのスコアは褒めすぎだと思いますが、うれしかったです。

 うまく書けた理由は「アートや音楽は学校教育で重要だと思いますか」という問題に、もともと関心があったからでしょうね。私の長所でもあり、短所でもあるのは、出された課題への関心の有無によって、ライティングの質が大きく変わることです。これは日本語でもそうなのです。興味のないテーマだと、文章がぱさぱさに乾いて干からびていきます。仕事の先輩にあたる人には、「あんな文章を書ける人が、こんなひどい文章を書くの?」と呆れられたこともあるくらいです。さすがに、そういうのは困るので、日本語では文章力のアベレージをあげて、気乗りしない文章でもそこそこ読めるように書けるようになりました。が、英語でも似たようなことが起きてます。アートや音楽の話は、オンラインショッピングの話よりはるかにこなれて書けます。

 こればっかりは、私の癖なのでライティングの試験に対しては、ある程度のテンプレートを作っておいて、気乗りがしなくても6.0-6.5がアベレージで取れるようにしておいて、うまくいけばもっといいものが書ける、という状態にもっていくしかないのだろうと思います。なんにせよ、練習、練習ですね。