北アイルランド留学日記

2020年10月3日、コロナ禍のなかで渡航して、語学留学をした記録です。

アクティブ・リーディングの技法

 今日の授業では、アクティブリーディングの技法として、「SQ3R」というメソッドを習いました。これはSurvey, Question, Read Recall, Reviewという5ステップで論文を読み進めるものです。最初に論文のタイトルやアブストラクト、見出しなどを確認し、自分の考えたいトピックに関連しているかチェックします。次に、自分のトピックへの疑問点を照らし合わせて、内容を見ていきます。さらに、内容のキーワードを探し、自分の課題に使えるかどうか考えながら読みます。加えて自分なりに内容を振り返り、細かい部分を確認します。最後に、自分の疑問点を考え、資料として使えるかどうかを判断します。

 こうした作業は私は無意識にいつもやっているのですが、言語化されると「なるほど」と思いました。特に仕事の後輩が、大量の資料を前にして「勉強しないといけないけど、なかなか進まなくて」と言っているのを見て、「漠然と勉強するんじゃなくて、もっと自分に関連づけて読んでいかないとキリがないよ」ともどかしい気持ちになっていました。しかし、後輩にしてみれば「どうすればいいのだろう」と余計に困らせていたように思います。

 実際の授業では、短い論説文を使って実際にアクティブリーディングをやっていく演習が行われました。こういう方法は、「できる人はできる」けれど、教えてくれる場がもっとあってもいいなあと思いました。ただ、あまりにも技法に焦点を当てると、小器用にそればかり上手くなって、肝心の自分の思考が進まなくなるタイプの人もいるので、これに特化してもよくないとは思いますが……。このあたり、難しいと思います。